ぶん太日記 2
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ぶん太がグイグイ家に入って来たおかげで、我が家は猫を飼うことになった。
トイレを用意した。プラスチックのトイレに砂を入れて、ハイここでやるんだよーとぶん太を抱いて砂の上に乗せたら、足を着地させた瞬間にしゃがみ、シャーーと用を足した。トイレトレーニングとかいらないんだ。びっくり。足の裏に砂を感じると用を足す機能が付いてるのかな。偉いねえと褒めた。
リビングで猫が寝ている。
晴れの日は光を浴びて、雨の日もこんこんと、
タオルをかけられてもそのままに、よく寝た。
同じ家の中で 小さな動物が安心しきって寝ているっていうのは、外でしか猫を見たことがない私には味わったこととのない体験で、ただ寝てるのを見るだけでじんわりあったかくなった。猫が部屋にいるなあ、、、猫のいる生活がこれから始まるんだーといちいち幸せな気分になった。
キャリーバッグを買ったら思いがけず小さくて笑った。ぶん太はまだ細身だがわりと大きな猫のようだ。新しいバッグが来たら病院へ連れて行こう。うちの子になるからね。お腹の中の虫やダニや血液検査をしてもらおう。
初めての病院は自転車で3分。バックに入れる前にクッションカバーやネットに入れると猫も比較的落ち着くし何かあっても逃げないとあったので、ぶん太を捕まえてチャックのあるクッションカバーに入れる。肩にバックを背負い自転車を漕ぎだす。不安でにゃあにゃあ鳴くぶん太。初めてのことで私たちもぶん太と同じように緊張している。一階建てで広い敷地にある病院は明るかった。受付の人も丁寧で優しい。待合スペースには動物を連れた人たちがいて、どの子もお年寄りだったり病気だったりするからか、比較的おとなしい。そしてボサボサだったり年取っていたりしてどの子もかわいい。名前を呼ばれて初めての診察。少し前にやっていた駆虫が効いていたのかお腹に虫はいなかった。一応血液検査をしてほしいとお願いする。後ろ足に針を刺し注射器で血液を採る。見守る。裏に検査に行ったお医者さんが戻って来て、申し訳なさそうに結果を教えてくれた。ぶん太は猫エイズと猫白血病にかかっていた。
野良猫だからどちらかはかかっているかもなあと思って私も夫も随分ネットで調べていたので、2つの病気がどういうものなのか知っていた。
飼うことさえ想像していなかった2週間前。家に猫が入ってこの動物とずっと一緒にいるんだなあと想像し始めたこの1週間。そして今、一緒にいられるのは思っているより短い時間かも、、と思う。
発症はまだしてないし頑張りますと、先生の前では笑っていたのだけど、病院から出てから涙が止まらなかった。
永遠のように思っていた時間だけど、すぐそこに期限があるように感じて、それから3日間何かのきっかけがあるたびに泣いた。
泣きつくして、この猫と限られた時間を楽しく過ごすだけだとやっと気持ちを落ち着ける。その頃ちょうど聞いていたnever Young beachの「明るい未来」という曲にとてもハマる。明るい未来、という言葉に泣けた。









# by chi-colla | 2017-09-14 17:03 | Comments(0)
ぶん太日記 1
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1年半前、バサバサで、ガリガリで、時には血を流してるような猫が家の近くに現れた。
本当に死にそうだったので、どうかこんな近くでのたれ死なないでと、餌だけあげた。立派な野良になれよと思っていた。
私も夫は猫が好きだが、夫は猫のいるお家で呼吸困難になるくらいの猫アレルギーだったので、我が家では飼えない。
ガリガリの猫は餌をあげてもあげても身体は太らず、暑い日もバカみたいに道の真ん中で転がってるし、その辺のコロコロと太った野良猫よりなんだか同情してしまう。
最初はシャーシャー形だけ言っていた。
そのうち家に帰ってくるとどこからか聞きつけてやってきて、庭先でしゃがむと膝の上にシュタッと飛び乗りグウグウと寝る、という流れが定着した。
こんなにも何かに甘えられたことはなかった。
うっとりとした顔をして、下から見つめられると、泣きそうな気持ちになった。
野良猫に餌をやりつづけてるとご近所に怒られてしまうかもしれない、という気持ちと、この猫を大事に思う気持ちの板挟みで半年が過ぎた。
猫は家に入れて欲しいと鳴くようになった。
一階のリビングにいれば、私たちの姿が見える窓を探して外から鳴く。ずうっと鳴いている。我慢強い。
二階に上がると、猫も外のどこからか伝って上がってきて、窓越しに作業する私の顔を見て鳴く。窓にかかった手すりの上を左右に歩いて、入れろ入れろと鳴いた。
そうやっていたら、ある夜、猫が手すりから落ちていった。
にゃんぱらり、出来ていたらいいけどうちの裏のドブ川に落ちていたらどうしよう。
落ちていった声を聞いて、夫が懐中電灯を持って探しにいった。
猫は見つからなかった。
何日かしてご飯を食べにきた時、本当にホッとした。心は完全に掴まれてしまった。
夫は猫が他の猫と喧嘩する声を聞くたびに、他の大きな猫を追い払いに行くようになった。
痩せた猫は、睨み合ってもウーウー言うだけで手は出さず喧嘩に勝てなかったから。
猫が大好きな友人が遊びにきて、痩せた猫に名前を名付けて帰った。なぜか菅原文太のようになれよと、ぶん太と言った。
痩せているのはお腹に虫がいるのだろうと、駆虫の薬をネットで買って首に付けた。
夏が終わる頃 台風が来るという予報を聞いた。
ぶん太ハウスを作ろうと、ベランダにプラスチックのケースを横にして、クッションやタオルを入れた。
餌の皿を入れたらそこで寝るようになった。
雨が吹き込みびしょ濡れになった寝床に横になれず、立ち尽くしていた時もあった。
その後2回ほどハウスを作り変え、最終的には夫が木でしっかりと作ったハウスにぶん太は寝た。
自分がどんどんぶん太に心を奪われていくのと同時に、ぶん太も押しが強くなった。
閉まっている網戸を自分で開けて入ってきてしまった。
困ったけれど可愛くて追い出せず、私のアトリエだけ猫に開放することでなんとか妥協案を見つけた。夫も家の中にぶん太がいる様子をチラチラ見にきた。
すぐに夫の膝に乗った。その様子に2人ともメロメロになった。
なし崩しとはこれのことだと思った。
夫のアレルギー対策として、猫を毎日タオルで拭いた。
ふかふかの毛になった。
夫も触れるようになった。あっという間にリビングが解放された。
家の中に猫がいるというのはこんなにも幸せなのかと知る。外で野良猫を触るのとは格段に違う。うっとりした猫と、ゴロゴロ寝る。
そしてこの子と、あと10年以上一緒に生きてくのだなと想像した。





# by chi-colla | 2017-09-13 12:03 | Comments(0)
FUUROさんで個展が始まります

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9/2から目白のFUUROさんにて個展が始まります。
どうぞよろしくお願いします。

写真は田中雄一郎君、デザインは島谷美紗子さんです。
とっても気に入ってます。
お二人とも本当にありがとう!!!

「GOLDEN TWIGS」秋野ちひろ

真鍮の板から切り出した線をハンマーで叩き
やすりをかけて熱を加えてつないでいく。

行き先はあまり決めず 
作る過程で起きるハプニングや、心のブレを見落とさないようにして 自由に枝を伸ばす。

2017.9.2sat-10sun
12:00-19:00
7日(木)休廊 最終日17:00まで。
FUURO
豊島区目白3-13-5 イトーピア目白カレン1F

# by chi-colla | 2017-08-29 00:29 | お知らせ News | Comments(0)
春のアクセサリー展のお知らせ




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4月はアクセサリーの展示をしてもらうことになりました。
福島の郡山と東京2ヶ所です。
お近くの展示を覗いてみてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

GALLERY観(福島 郡山) 
「クロマニヨン クロマー X 秋野ちひろ アクセサリー展」
4月14日(金)〜4月24日(月)
クロマニヨンさんのクロマーがとっても爽やかな色合い。。
初日はクロマニヨンのわかなさんがクロマーの巻き方レクチャーで盛り上がった模様。

galleryshop27 (目黒)
4月24日(月)〜29日(土)
ワイヤーアートの森田節子さん 
彫刻家の二ノ宮裕子さん 
ショップオーナーのボクゥさんの落書きトートと共に。


CLASKA GALLERY&SHOP “DO" 渋谷ヒカリエ店 
「春のブローチ展」
4/27(木)-5/14(日)
acou:さん
KIMIKO SUZUKIさん
山崎知佳さん
それぞれ異なった素材で作るすてきなブローチ達。





# by chi-colla | 2017-04-20 21:30 | お知らせ News | Comments(0)
ねこごはん
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今日は東京事変を聞きながら叩きました。リズムよく。
あの空気を一瞬で変えてしまう声が好きです。
完璧に作られたステージでの振る舞い方にもドキドキします。
その人が見せようとしている作り上げられた世界に心を揺さぶられたい。
意思を感じたい。
写真はある日の昼食風景。
自堕落。
お盆にすべてセットして 絨毯の上クッションによりかかり 猫の脇で。

# by chi-colla | 2017-03-30 23:17 | 景色とつぶやき Scene | Comments(0)
石を拾う
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秘密にしたい旅がある。
行ったのはお正月6日。
展示の寸前過ぎて気が引けてインスタグラムにも上げられず。
きっかけは青森にまで石を拾いに行ったKくんの収穫物。
石をひろいに行くこと。
見せてくれた石の小さな色 透明感。
大きくないけど瑪瑙や琥珀など海岸で拾えるらしい。
ほしいと思わせる質感だったのはもちろん
この石を拾いたいとそれだけの思いで旅をすることが魅力的だなあと。
k君の完璧なアテンドにより 冬の大洗が実行され。
完全防備で 体の各所にホッカイロを仕込み
海岸沿いにあるレストランで海鮮定食を食べ
下の販売所でカップ酒も購入。
ついた海岸は人がほとんどいなくて 水色の小さな工場みたいな建物と海と空の青。
石を拾い 場所を変えずに浜に這いつくばって拾い 歩いて場所を変えながら拾い
水に濡れた石は 琥珀や瑪瑙や偉そうな石でなくとも すごくきれいなんです。
感動しながらどんどん拾うから 手のひらに石は増え 腰に下げた袋は重い。
わたしはあんまり石を拾うのが得意でないみたい。
あとから袋から出してひろげてみたら 夢が覚めたみたいにふつうの石ばかりだった。
透明感のないざらりとしたまん丸の石ばっかり入ってた。
びっくりした。えーあんなに感動して拾ったはずなのに!
狸に化かされたみたいな気分。
まあ 透明感のある石があっても ザラリとした丸い方をつい手に取ってしまっている結果なだけなんだけど。
他の2人の収穫物はとてもきれいだった。 
同じく初めて石を拾った友人A子も 透明感ある一個でも美しい石きちんと選んでた。
冷えた体に淹れてくれたドリップコーヒーがしみるー。
チキンラーメンもうまいぜ!
夕暮れの灯台。
疲れ切った体。
拾いすぎた石。
また拾おうね。
# by chi-colla | 2017-03-29 18:51 | 景色とつぶやき Scene | Comments(2)
展示が終わって
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QueenのSAVE ME 
歌詞をふと調べて泣きそうになる。
続けて追悼ライブでSAVE MEを完璧に歌うジョージ・マイケルを見る。
すごい。
2人がこの歌詞を歌うことにぐっと来てしまう。
買い物中のスーパーでは レミオロメンの3月9日を聴く。
いい声だ。いい詩だ。帰りのチャリもずっと口ずさむ。
 

製作期間中から心に波のある展示でした。
しかし他の方に比べたら小さな変化かもしれませんが 自分の中では大きく新しいところへ行けたようにも思います。
ただひとりで制作していてもそんなところへ行けるはずもなくて。
自分の作品を見てくださっている方たちの反応 その評価と自分の思いとのギャップ、そこから生まれてくる対話から生まれた気持ちが原動力でした。
展示前にそういう心の波を経験できたことが私にとってはすごくよかったのです。
これからもどんどん感じながら動いていきたい それを作品として出していきたいです。
お忙しい中見に来てくださった方 
おおきな心で見守ってくださった山内さん ほんとうにありがとうございました。
次の展示は名古屋で2店舗同時開催という予定が6月にあります。
小さなフェアはちょこちょこと。
どうぞよろしくお願いいたします。
# by chi-colla | 2017-03-28 21:37 | 景色とつぶやき Scene | Comments(0)
ミモザの季節に 個展のお知らせ
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今回もまた カメラマンの平地さんが 光を捉えてくださった。
毎年一度この季節に展示をさせてもらっているGallerySUのお客さんに
見てもらえる喜びと緊張とありがたさと 猫のいとおしさ とともに
追い込みをしております。
自分の新しい窓を開けられるように。
自分が新しい景色を見続けるために。
ギャラリーの外ではミモザが咲いているかな。
どうぞよろしくお願いいたします。

New Window
秋野ちひろ個展
GallerySU
2017年3月11日〜26日(火曜休廊)
12:00〜19:00
# by chi-colla | 2017-03-07 18:27 | お知らせ News | Comments(0)
新年 展示のお知らせです
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織の濱野さんとの二人展が始まります。
私は オーナーの松原さんとのキーワードでもある作品 オブジェとアクセサリーの間のような大きめのブローチを制作します。
濱野さんのストールは さらに絵画的なスケールになっていることでしょう。
ドキドキしますね。
1年に1度 こうしてお二方に会えることが楽しみです。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

2017年1月26日〜31日
12:00〜18:30
器とcafe ひねもすのたり 
# by chi-colla | 2017-01-21 22:29 | お知らせ News | Comments(0)
そして冬
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そしてじつは今福岡におりますが、明日2日からはPicnikaさんにて展示が始まります。
ご案内が遅くなりすみません。
ハンガリーやルーマニアのアンティークを扱うツル君のPicnikaは、物を探していた時にサイトから知りました。
わたしのなんとなく知っているフランスや日本やそういうものとは少し匂いが違って見たことのないものも多くて、新しさを感じました。
ゆるいシルエットや少し雑な素材感。選ぶもののハードさみたいなものがいいなあと思っていた。
その後なんとバイト先でご本人に会うことができて、サイト見たことあります!と突然言ったのでした。
展示しませんかと声をかけていただいた時、何よりもツル君の集めるものが好みだったので、やりますと即答してしまいました。
すぐにイメージが湧いてきてやりたいという気持ちが起きてきて、景色も少しみえるような。そういう時は悩むことはありません。やりたいので。
そう思わせてくれることがありがたいなあと思います。
今回、搬入して作品を持ち込んだとき、ツル君がディスプレイしながら「テンション上がってきました」といつものテンションと変わらず言った時(ツル君はわたしのようにあからさまにはしゃがないタイプ)本当にホッとして、まだ何も始まってないけど、これまでの緊張が緩んでうれしかったなあ。
この瞬間が醍醐味なのかもしれない。
搬入は幸せです。
と、とても長くなりましたがテーマは「金と黒」
ツル君の集める黒いものと、わたしの金色の真鍮がとてもいい感じにリズム出してます。
福岡なのですが東京の方にもあの部屋ごと見ていたけたらいいのに!
どうぞよろしくお願いいたします。

秋野ちひろ×Picnika
「金と黒」
12/2-13
Picnika


# by chi-colla | 2016-12-02 01:08 | Comments(0)