秘密にしたい旅がある。
行ったのはお正月6日。
展示の寸前過ぎて気が引けてインスタグラムにも上げられず。
きっかけは青森にまで石を拾いに行ったKくんの収穫物。
石をひろいに行くこと。
見せてくれた石の小さな色 透明感。
大きくないけど瑪瑙や琥珀など海岸で拾えるらしい。
ほしいと思わせる質感だったのはもちろん
この石を拾いたいとそれだけの思いで旅をすることが魅力的だなあと。
k君の完璧なアテンドにより 冬の大洗が実行され。
完全防備で 体の各所にホッカイロを仕込み
海岸沿いにあるレストランで海鮮定食を食べ
下の販売所でカップ酒も購入。
ついた海岸は人がほとんどいなくて 水色の小さな工場みたいな建物と海と空の青。
石を拾い 場所を変えずに浜に這いつくばって拾い 歩いて場所を変えながら拾い
水に濡れた石は 琥珀や瑪瑙や偉そうな石でなくとも すごくきれいなんです。
感動しながらどんどん拾うから 手のひらに石は増え 腰に下げた袋は重い。
わたしはあんまり石を拾うのが得意でないみたい。
あとから袋から出してひろげてみたら 夢が覚めたみたいにふつうの石ばかりだった。
透明感のないざらりとしたまん丸の石ばっかり入ってた。
びっくりした。えーあんなに感動して拾ったはずなのに!
狸に化かされたみたいな気分。
まあ 透明感のある石があっても ザラリとした丸い方をつい手に取ってしまっている結果なだけなんだけど。
他の2人の収穫物はとてもきれいだった。
同じく初めて石を拾った友人A子も 透明感ある一個でも美しい石きちんと選んでた。
冷えた体に淹れてくれたドリップコーヒーがしみるー。
チキンラーメンもうまいぜ!
夕暮れの灯台。
疲れ切った体。
拾いすぎた石。
また拾おうね。