飛騨の円空−千光寺とその周辺の足跡
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円空の彫った仏の周りに おじいちゃんおばあちゃんが生えてるみたいに群がっていた
と 混雑具合を夫から聞いていたので 午後遅くに向かう。
初円空。
勝手に持っていたイメージがすこんと覆される。
円空というと彫り跡が力強く 顔にも力が入った像ばかり頭に浮かぶ。
実際には 不動明王像 金剛力士像 など 
悪いものと戦ってくれそうな 門番になりそうな像もいっぱいある。
でも心をつかまれた大半の像は 組んだ手や 着ているものや 顔の造りまで削ぎ落とされ うつくしい塊になっていた。
私は リアルな仏像は怖くてあまり直視できない。
常設されてる仏像の部屋も いつも下を見て急ぎ足で通り抜ける。 
円空の像は ベットの脇に置きたい。
一番のお気に入りは 善女龍王立像。
後ろに 龍を背負っている像なのですが これが あの また・・・
龍ではなく猫みたいな優しい雰囲気の動物が肩に乗っていまして。
神様の顔もね 口がむにってなってて。
きゅん。
か かわいすぎる。
何度も何度も見ました。
自然災害や飢饉や病気が多い時代に 円空のつくった仏を見た民間の人々。
きっと同じように 優しい気持ちになっていただろうな。
これから円空展に行かれる方 41番の像をどうぞ見て下さい。
by chi-colla | 2013-02-28 18:33 | 景色とつぶやき Scene
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